この記事で解決できる悩み
こんな悩みを解決できる記事を書きました!

FP3級のみずきです。新NISAの運用歴3年の私が書きました。
新NISAは原則確定申告が不要です。この記事では不要な理由や確定申告を不要にするために知っておくべきことを解説しています。
この記事を読めば、新NISAを理由も知ったうえで確定申告不要で始めることができ、ほったらかしで安心して運用を続けられますよ。


目次
新NISAの非課税投資枠とは
新NISAの非課税投資枠には上限があり、つみたて投資枠が120万円で成長投資枠が240万円までです。
さらに年間の上限の他に、総投資額に対しても1800万円の上限があります。

それぞれの投資枠を合計すると360万円で、月あたりに換算すると、毎月30万円までです。

私は上限枠30万円に対して、毎月5万円ずつ積み立て投資しています。
おさらいですが、新NISAは投資上限枠があり、2つの投資枠で合計で年間360万円まで投資が可能です。
確定申告とは
確定申告とは、毎年1年間で生じた所得に対しての税金を自ら申告して納めることです。
主に個人事業主や自営業者の方が対象です。
しかし、サラリーマンの方でも、以下の条件で必要となる場合があります。
では実際に新NISAでは確定申告が必要なのか解説していきます。
新NISAの確定申告は不要?
原則として、新NISAの確定申告は不要です。
非課税なので、申告して納税する必要が無いからです。
他の取引口座を合わせてみると、新NISA口座の他に特定口座と一般口座の2つに分かれます。
特定口座は、「源泉徴収あり」と「厳選徴収なし」に分かれています。

新NISA口座と特定口座(源泉徴収あり)が確定申告が原則不要になります。
確定申告を不要にするためには、口座開設の際に口座の種類を正しく選びましょう。
SBI証券を例にとると、口座開設の際に、PCは特定口座(源泉徴収あり)、スマホは(源泉徴収あり、確定申告が原則不要)を選ぶ必要があります。


他の証券会社も口座開設の際に、確定申告が不要と記載のある口座で解説しましょう。
おさらいですが、新NISAは確定申告が原則不要です。
新NISAで確定申告が必要な2つのケース
新NISAでは確定申告が必要となる2つのケースがあります。
ここでは2つのケースについて解説します。
配当金等の受け取り方が「株式数比例配分方式」以外の場合
配当金と分配金を受け取る方法の内、「株式数比例配分方式」以外を選ぶと確定申告が必要となります。
配当金や上場投資信託の分配金の受け取り方は主に4つです。

株式数比例配分方式以外のの受け取り方だと配当金や分配金に対して、約20%の税率で源泉徴収されます。
おさらいですが、新NISA口座で配当金や分配金を受け取る場合、株式数比例配分方式を選びましょう。
新NISAの非課税投資枠を超えて投資する
新NISAには年間投資枠と合計の投資の上限額が決まっています。
非課税投資枠を超えて投資する場合は、特定口座や一般口座で投資することになり、確定申告が必要となります。
非課税にできる金額を超えて投資するため、利益に税金がかかるからです。

投資し商品を年間で400万円買付した場合、新NISA口座で、上限額の360万円まで買うことができます。
しかし、残りの40万円は一般口座で買うことになり、この40万円に対して利益が出た場合、確定申告が必要になります。
繰り返しですが、新NISAには非課税投資枠があるので注意しましょう。
確定申告の流れ
新NISAでは確定申告は原則不要ですが、必要な場合の流れを解説します。
確定申告の流れは以下の通りです。
必要な書類を準備する
最初に確定申告に必要な書類を準備します。
必要なもの
- 確定申告書
- 源泉徴収などの収入が分かる書類
- マイナンバーカード
- 金融機関の口座情報
- 控除を受ける場合は条件を満たす必要書類
必要書類を抜け漏れなく準備しましょう。
確定申告書をつくる
確定申告書を作成します。作成方法は主に4つあります。


手間と時間の短縮になるので、オンラインでの作成がおすすめです。
確定申告書を提出する
3つ目に確定申告を提出します。
提出方法は4つあります。

e-taxで電子申告する方法がおすすめです。
24時間何時でも提出可能なため、わざわざ現地へ行く必要が無いので時短になるからです。
初めてだと、最初に開始届という書類を提出しなければなりませんが、翌年以降は楽になるでしょう。
税金を納める
最後に確定した納税額を納めましょう。

それぞれ金額の上限や手数料の有無が異なるので、自分に合った方法を選ぶのが重要です。
約1~2ヶ月で自分で決めた銀行口座に振り込まれますよ。
税金にまつわる新NISAの注意点4つ
新NISAには注意すべき点が4つあります。
その4つの点について初心者向けに解説しました。
損益通算と線越控除ができない
新NISAは一般の課税口座と違い、損益通算と線越控除といった損したときの税金の優遇制度が使えません。
例えば、同じ年に一般口座で100万円の利益が確定しており、NISA口座で150万円の損失が出たとします。
以下の場合、NISA口座なので損益通算ができず、そのまま一般口座の利益に対して税率20.315%の約20万円がかかります。

一方で、一般口座のときに損益通算を使えば、損失が-50万円(利益100万円-損失150万円)となり、確定申告を通じて既に支払った約20万円の税金を還付できます。
さらに線越控除を使えば、この50万円の損失は翌年以降、最長3年間にわたり、繰り越し控除に充てることができます。

新NISAでは利益が出た際の税制上のメリットは大きいですが、損失が出た際は、損益通算や線越控除を利用できないので注意しましょう。
複数口座を持っている場合
新NISA口座の他に特定口座や一般口座を持っている場合に注意です。
それらの他の口座で発生した所得は確定申告が必要なる可能性があるからです。
自分は無意識でも、つみたての設定によって一般口座に株を保有していることあるので注意しましょう。
繰り返しですが、新NISA口座以外の口座では確定申告が必要になることもあります。

今一度設定を見直してみましょう。
投資商品によっては課税対象
新NISA口座でが投資対象となる商品が決められています。
対象外の商品は課税対象になる可能性があるので注意しましょう。
利用予定の証券会社のガイドラインや商品リストを確認し、非課税枠を最大限活用する計画を立てましょう。
夫婦巻でも投資資金を上げると贈与税になる可能性
夫婦の間でも投資資金をあげると贈与税になる可能性があります。
贈与税は、年間110万円を超える金額をもらうとかかるからです。
1年間で貰った金額の合計が110万円を超える場合、翌年の2月1日~3月15日までに納税する必要があります。

確定申告は2月16日から3月15日までなので、少し早めに実施できますよ。
よくある質問
新NISAは特定口座で源泉徴収ありで確定申告は必要?
新NSIAは原則確定申告は不要です。
新NISAで利益が20万以上でたら、確定申告は必要?
確定申告は不要です。
新NISAは非課税なので、利益の額にかかわらずに非課税です。
新NISAは確定申告したら控除は受けられる?
新NISAは非課税なので、控除を受けることはできません。
控除を受けたい場合はiDeCoを使いましょう。
まとめ:新NISAの確定申告は原則不要
本記事では、新NISAの確定申告が不要な理由や確定申告を不要にするために必要なことを解説しました。
新NISAの確定申告は原則不要なので、ほったらかしで運用することができます。
配当金や分配金の受け取りには、「株式数比例配分方式」を選択しましょう。
また新NISAでは損益通算や線越控除といった税金のお得な制度が使えないことに注意しましょう。
この記事を読んで、新NISAを理由も知ったうえで確定申告不要で始めることが出来たら幸いです。
本記事を最後までお読みいただきありがとうございました。